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薬の使い方

2016年9月24日 (土)

小児への坐薬の使い方

小児によく処方される坐薬としては、アセトアミノフェン(商品名アンヒバ他)や、ドンペリドン(ナウゼリン他)、ジアゼパム(ダイアップ)があります。坐薬を交付する際は、使い方を具体的に説明することが重要です。

 乳幼児に使用する場合は、オムツを替える姿勢で挿入します。患児を仰向けにして両足を上げ、お尻を前に突き出して、坐薬の尖った方から先に肛門に入れてください(図1)。少し大きなお子さんでは、四つんばいや立ってお尻を突き出した姿勢をさせて挿入します。

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図1 坐薬の挿入の仕方
Illustration:上垣 厚子

 挿入前に、坐薬の表面に水やオリーブオイル、ベビーオイルなどを付けると、挿入しやすくなります。挿入後、ティッシュなどで肛門を軽く押さえて、30秒~1分程度待つと、坐薬が出てきたり、挿入の刺激で便が出るのを防げます。

 患児の体重によって、「2分の1個を使用」などの指示が出ることがあります。その場合は、挿入前に保護者に、はさみやカッターで坐薬を包装シートごと切ってもらい量を調整します。私は、切る位置を油性ペンで書いて渡しています。また、切った坐薬は先の尖った方のみを使い、残りは捨てるよう伝えています。

 挿入後に坐薬が肛門から出た場合の対応を説明することも重要です。挿入直後に出てきた場合は、どの薬剤でもすぐに入れ直します。一方、挿入後しばらくして排便で出た場合は、薬剤によって対処が異なります。

 アセトアミノフェン坐薬では、坐薬が出た後、1時間ほど様子を見て、熱が下がらないときは、あまり吸収されていなかったと考えて、新しい坐薬をもう一度入れます。ジアゼパム坐薬は、挿入後15~30分ほどで薬効成分が有効濃度域に達するため、挿入後30分以上経過してから坐薬が出た場合は、そのまま経過をみるように伝えています。

 坐薬が出たときの対応については、処方医により考え方が異なる場合があるので、各薬局で確認してください。